URL ? .pw ???????????????????????????
URL に .pw を含むスパムメッセージの増加については、これまでにも何度か(4 月の記事と 5 月の記事)このブログでご報告しました。
その後、URL に .pw を含むスパムの量は大幅に減少しています。.pw ドメインのスパムは 5 月初めがピークで、全スパム URL のほぼ 50% を占めていましたが、最近の 7 日間では 2% 足らずです。
図 1. トップレベルドメイン(TLD)に .pw を含むスパムメッセージの変化
.pw ドメインを使ったスパムが減少したのは、シマンテックと Directi 社が連携して、スパムに関係する .pw ドメインの報告と停止を続けた結果です。
Symantec Global Intelligence Network の最近のデータによれば、.pw ドメイン(元々はパラオを表す国別トップレベルドメインでした)の比率がこれほど小さくなっても、.pw を使うスパマーは諦めずに新たな手口を使い始めています。世界中の最新ニュースに目を光らせ、最新ニュースの見出しをドメイン名に変換しているのです。
そうした例のひとつが babykingishere.pw というドメイン名で、これはパナマの登録者が 7 月 24 日に登録したものです。スパマーが選んだこの名前は、英国から届いたお世継ぎ誕生という大きなニュースに由来しています。全世界がご生誕を祝うなか、スパマーがそのニュースを利用しようとしたのは明らかです。
これまでのところ、このスパムドメインは一撃離脱タイプのスパム攻撃で確認されています。このタイプのスパムに見られる大きな特徴は「使い捨て」ドメインを使っていることで、babykingishere.pw ドメインがまさにそれです。
babykingishere.pw ドメインを使う一撃離脱スパムで確認された差出人のサンプルを以下に示します。
- 差出人: “Cable Internet”(ケーブルインターネット)<CableInternet@babykingishere.pw>
- 差出人: “Medical Billing and Coding Education”(医療費請求とコーディング教育)<MedicalBillingandCodingEducation@babykingishere.pw>
図 2. babykingishere.pw ドメインを含むリンクの記載されたスパムメッセージの例
どちらのサンプルも現在、シマンテックの IP 評価とコンテンツフィルタリングによって遮断されています。シマンテックは、.pw ドメインと「ロイヤルベビー」スパムを引き続き監視する予定です。
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