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Google 社は、Chrome ウェブストアに新しくアップロードされるアプリケーションと拡張機能に対してスキャンを実施するようになりました。Google Play では、すでに類似の機能が導入されています。
悪質な拡張機能にソーシャルネットワークユーザーが欺かれるケースについては、これまでにいくつも紹介してきました。自分のプロフィールに誰がアクセスしたかを確認できるなど、新しい機能をソーシャルネットワークに追加すると謳うのが典型的な手口です。すべてが公式の Chrome ウェブストアで公開されているわけではないので、Google 社の新しいプロセスでも、侵入を果たそうとする悪質な拡張機能をすべて遮断できるわけではありません。それでもなお、悪質な Chrome 拡張機能をできるだけ排除しようとする Google 社の取り組みをシマンテックは歓迎します。また、マルウェアを含む項目の検出率が上がるように自動システムを改善してきた姿勢も評価できます。
悪質なブラウザ拡張機能は、きわめて強力です。拡張機能をインストールしてアクセスを許可すると、ブラウザ内部から悪質なタスクを実行できます。それが、金融業界を狙うトロイの木馬、たとえば Zeus などによる MITB(Man-in-the-Browser)攻撃を引き起こす場合もあり、Web コンテンツを入れ替える、ログインフォームからパスワードを盗み出す、あるいはバックグラウンドでクリック詐欺を実行することも可能になります。現在、こうした悪質な拡張機能はソーシャルネットワーク詐欺としてごく一般的です。Firefox の拡張機能におけるマルウェアの危険性については 2009 年にホワイトペーパー(英語)を公開しましたが、同じ危険性が Chrome の拡張機能にも当てはまります。
図 1. 新機能を追加すると称する悪質なブラウザ拡張機能
ソーシャルメディアに出現する悪質な拡張機能に関連して、ソーシャルネットワークで無料を謳う商品を見かけたら、特にそれが人気の高い商品であるほど、十分に注意してください。ソーシャルネットワークで現在利用できない機能があるとしたら、利用できないそれなりの理由があるのです。発行元が不明なブラウザ拡張機能はインストールしないようにしてください。無料商品の提供や、未実装の機能の追加を謳っている場合は言うまでもなく、ソーシャルネットワークで盛んに宣伝されている場合には特に疑ってかかりましょう。
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