Grayware: Casting a Shadow over the Mobile Software Marketplace

先週のブログで、最近の水飲み場型攻撃で Internet Explorer 10 の新しいゼロデイ脆弱性が悪用されていることをお伝えしました。攻撃者が悪用したのは、これまで見つかっていなかったゼロデイ脆弱性、「Microsoft Internet Explorer の解放後使用によるリモートコード実行の脆弱性」(CVE-2014-0322)です。先週の時点では、攻撃者は特定のユーザーだけを狙って、侵入先のサイトを通じてゼロデイ脆弱性に対する悪用コードを送信していました。その後も CVE-2014-0322 を狙った攻撃を注意深く監視を続けた結果、シマンテックは、この脆弱性を利用した攻撃が APT(Advanced Persistent Threat)に限らなくなっている傾向を確認しています。このゼロデイ攻撃の標的が一般のインターネットユーザーにも拡大しつつあるということです。シマンテックはこの攻撃をドライブバイダウンロード型と見なしていますが、これも驚くほどのことではありません。脆弱性の悪用コードは広く公開されているため、誰でもコードを手に入れて独自の目的に再利用できてしまうからです。
シマンテックの遠隔測定によると、ゼロデイ攻撃の試みは大きく増加しており、2 月 22 日以降、多くの国や地域のユーザーを標的として劇的に増加しています。また、遠隔測定では、標的型攻撃とドライブバイダウンロードの両方が混在していることがわかります。
図 1. CVE-2014-0633 を悪用する攻撃の分布図
特に、日本のサイトにアクセスするユーザーが標的となっています。これは、複数のサイトが侵害され、ドライブバイダウンロードのホストとして利用されていることが主な原因です。今回の攻撃では、以下のサイトが侵入を受けています。
攻撃に使われているコンポーネントから判断すると、ほとんどの攻撃は同一の攻撃者が仕掛けたものと考えられます。
図 2. CVE-2014-0322 悪用コードの標的になったコンピュータの地域分布
これらの Web サイトは、Internet Explorer のゼロデイ脆弱性に対する悪用コードをホストするように改ざんされたか、悪用コードをホストしている別の侵入先サイトにリダイレクトする iframe が挿入されて更新されていました。攻撃に成功すると、悪用コードによって、オンラインバンキングを狙うトロイの木馬が投下され、これがみずほ銀行とゆうちょ銀行のログイン情報を盗み出そうとします。シマンテックは、この脅威を Infostealer.Bankeiya として検出します。
図 3. トロイの木馬が表示する、みずほ銀行の偽の画面(ログイン後)
図 4. トロイの木馬が表示する、ゆうちょ銀行の偽の画面(ログイン後)
今回の攻撃への対応策
この脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラムはまだ提供されていませんが、Microsoft 社は、この脆弱性を悪用する攻撃からコンピュータを保護するために、以下の対応策を推奨しています。
また、関連するパッチが公開され次第、速やかに適用することもお勧めします。シマンテック製品をお使いのお客様は、以下の検出定義によってこの攻撃から保護されています。
ウイルス対策
侵入防止シグネチャ
この脆弱性を悪用する攻撃は今後も増加傾向が続くと予測されるため、ただちに対策を実施するようにしてください。
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More than one billion people nowadays use smartphones devices and this number is growing rapidly. With the growing numbers of mobile users accessing the internet on Android smartphones and tablets, and iOS iPhones and iPads, the number of mobile threats and attacks is rising progressively. Mobile users store sensitive data, and engage in online banking operations, […]
Earlier this month we blogged about a new Internet Explorer 10 zero-day vulnerability that was targeted in a recent watering hole attack. The attackers took advantage of a previously undiscovered zero-day flaw known as the Microsoft Internet Explorer Use-After-Free Remote Code Execution Vulnerability (CVE-2014-0322). At the time, the attackers delivered the exploit code for the zero-day vulnerability through compromised sites, intending to target a limited audience. Since then, we have continued to closely monitor attacks focusing on CVE-2014-0322. We’ve observed trends suggesting that attacks targeting this vulnerability are no longer confined to advanced persistent threats (APT) — the zero-day attacks are expanding to attack average Internet users as well. We refer to these attacks as drive-by downloads. This is not a surprising result, as the vulnerability’s exploit code received a lot of exposure, allowing anyone to acquire the code and re-use it for their own purposes.
Our internal telemetry shows a big uptick in attempted zero-day attacks. The attacks started to increase dramatically from February 22, targeting users in many parts of the world. Our telemetry shows both targeted attacks and drive-by downloads in the mix.
Figure 1. Attacks targeting CVE-2014-0322 around the world
Users visiting Japanese sites have particularly been targeted. This is mainly because multiple sites were compromised to host the drive-by download. The following sites were compromised in these attacks.
We believe that the same attacker undertook the majority of the attacks, based on the file components used.
Figure 2. Computers targeted with CVE-2014-0322 exploit code by region
These websites either were modified to host the exploit code for the Internet Explorer zero-day vulnerability or were updated with the insertion of an iframe that redirects the browser to another compromised site hosting the exploit code. If the attack is successful, the exploit drops a banking Trojan that steals login details from certain banks. Symantec detects this threat as Infostealer.Bankeiya.
Figure 3. Fake login screen for Mizuho Bank asking for a pin number
How to stay protected from the attacks
Microsoft has yet to provide a security update to patch the affected vulnerability. However, the company has offered the following solutions to help users protect their computers from exploits that take advantage of this vulnerability:
Symantec also encourages users to apply all relevant patches when they are available. Symantec protects customers against this attack with the following detections:
Antivirus
Intrusion Prevention Signatures
We will likely to continue to see an uptick in attacks exploiting this vulnerability, so we urge everyone to take action immediately.
今年の Mobile World Congress は、2 月 24 日から 27 日の会期で開催されています。スマートフォンやタブレットの最新技術が一堂に会し、それが今後 1 年のうちに私たちの前に姿を現すことでしょう。しかし、モバイルデバイスのメーカーやアプリ開発者が毎年技術を競い合うように、マルウェアの作成者も腕を磨いています。シマンテックは 2013 年、Android モバイルオペレーティングシステムを標的としたマルウェアの新しい亜種を 1 カ月当たり平均 272 種類、新しいマルウェアグループを平均 5 つ発見しました。こうした脅威が、さまざまな手口でモバイルデバイスを標的にしており、個人情報と銀行口座やクレジットカードなどの情報を盗み出すほか、ユーザーを追跡する、プレミアム SMS メッセージを送信する、執拗なアドウェアを表示するなどの攻撃を試みます。これまでに確認された顕著な脅威が先駆けとなって、新しいタイプのモバイルマルウェアが出現するかもしれません。
さらに大胆に財布を狙う Android マルウェア
オンラインバンキングやショッピングにスマートフォンとタブレットを使うユーザーは増え続けています。PewResearch が行った最近の調査によると、米国の成人のうちオンラインバンキングを利用しているのは 51% で、オンラインバンキングに携帯電話を使っている率も 35% に達しています。若い世代ほどモバイルバンキングの利用率が高い傾向があるので、時間が経てばさらに普及率は高くなるでしょう。
オンラインバンキング用のアプリと併せて、モバイルデバイスは 2要素認証(2FA)プロセスにも対応しています。ユーザーが PC 上でオンラインバンクの口座にログインしようとすると、モバイルデバイスにコードが送信され、そのコードをオンラインバンキングサイトに入力して初めてそのユーザーの ID が確認される仕組みです。
この方式を理解している攻撃者によって、2FA のコードを盗み出す Android マルウェアが開発されており、Android.Hesperbot や Android.Perkel といったマルウェアは、2FA コードの記載された SMS メッセージを傍受して、攻撃者に直接送信します。オンラインバンキングに関する他の利用者情報も盗み出し、PC ベースの他のマルウェアを組み合わせて被害者のアカウントに侵入します。
モバイルウォレットという概念が普及していることから、この手のマルウェアは今後数年で増加する恐れがあります。実店舗の買い物にモバイルデバイスを使うという考え方はまだ主流ではありませんが、攻撃者がこれに目を付けるのも時間の問題でしょう。
ステルス性の強化 – Android ブートキット
ブートキットは、主に Windows コンピュータを標的にした高度な脅威で使われています。オペレーティングシステムの奥深くで活動し、通常はマスターブートレコードなどコンピュータの起動コードに感染するため、オペレーティングシステム自体の起動より前にマルウェアを実行することが可能です。このような形の脅威を攻撃者が利用すれば、長期間にわたって侵入先のコンピュータに潜伏し、特定のプロセスを検出から逃れるようにすることができます。その結果、脅威のコンポーネントはルートキットやその他のステルス機能によって守られるため、ブートキットは対処が難しい厄介な存在になりかねません。シマンテックが提供している Symantec Power Eraser、ノートン パワーイレイサー、ノートン ブータブルリカバリツールを使って、この手の脅威をコンピュータから除去することができます。
モバイルデバイスに侵入する新たな経路
Android マルウェアはユーザーを欺いて Android マーケットから悪質なアプリをインストールさせるのが常套手段です。しかし、アプリの審査が厳密になりつつあるため、攻撃者が悪質なアプリを Android マーケットに送り出すのは以前より難しくなってきました。その代わりに攻撃者は、PC を経由して Android デバイスに侵入することを試み始めており、そこからハイブリッド型の脅威も生まれています。
シマンテックが Trojan.Droidpak として検出する最近の脅威は、まず Windows コンピュータに侵入し、最終的に悪質な Android アプリケーションパッケージ(APK)を侵入先のコンピュータにダウンロードします。ユーザーがこのコンピュータに Android デバイスを接続すると、トロイの木馬が悪質な APK(Android.Fakebank.B として検出されます)を Android デバイスにインストールしようとします。インストールに成功すると、APK は韓国の特定のオンラインバンキングアプリを探して、悪質なバージョンをインストールさせるようユーザーを誘導しようとします。
この脅威を回避するために、信頼できない PC にはモバイルデバイスを接続しないよう注意して、また PC にもモバイルデバイスにもセキュリティソフトウェアを必ずインストールしてください。
もちろん、ハイブリッド型の脅威で狙われる経路は PC ばかりではありません。モノのインターネットが現実のものとなりつつある今、モバイルデバイスを利用してホームオートメーションシステムに、あるいはその逆方向に感染を試みる脅威が登場すると思われます。
増え続けるモバイルマルウェア
モバイルマルウェアは進化を続けています。Windows マルウェアの歴史を手掛かりにすることも多く、最新の技術動向にも常に敏感です。Android マルウェアの作成者の技量が向上していることは、ブートキットのような高度な手口が登場していることからも明らかです。PC を標的としたサイバー犯罪と同様、ほとんどの攻撃者の動機は金銭の詐取です。モバイル決済技術が普及していけば、モバイルデバイスは攻撃者にとってさらに魅力的な標的となるでしょう。パーソナルコンピューティングのためにモバイルデバイスへの依存度が高くなればなるほど、モバイルデバイスの保護は不可欠になります。ノートン モバイルセキュリティなど、定評のあるセキュリティソフトウェアを使って、さまざまな脅威からモバイルデバイスを保護してください。
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